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2015年5月21日

テストの採点しても無給?塾講師 正社員の激務度とは

テストの採点しても無給?

塾講師正社員は、「時間外でテストの採点をしても無給」ということが多々あります。

私は新卒で受験の会社に就職。その後、進学塾部門の正社員を経験。転職後も、地方の学習塾の社員や個別指導塾の塾長などを務めました。

勤務時間内の採点であれば、その分は給料は出ます。ですが、私の経験ですと、家に持ち帰ることも多く、サービス残業になりがちな傾向がありました。


法的には給料は出るハズなのだが・・・

正社員ではなく、時間講師の場合はなおさら、給料が出ないことが多いと思います。

給料は授業時間に対して支払われ、小テスト程度ですと、給料が出ないことがしばしば。模擬試験など、大きめのテストであれば、採点した答案の枚数によって手当が支払われることもあるのですが・・・。

ただ、法律的には、テストの採点は業務であり、給料が出ないのは違法です。

労働基準法上、休憩時間中の労働者は、休息のために労働から完全に解放されることが保障されています。なので、塾の指示により、授業時間外も仕事を行っていたのであれば、この時間を「休憩時間」と見なすことはできません。

(参考)
弁護士ドットコム:テストを採点しても「無給」!? 塾講師の「バイト代」はどう計算されるべきか?
  (2014年2月16日)


塾講師 正社員の激務度とは?

少子化で学習塾経営は厳しい状況が続いています。生徒数が減っている中でし烈な競争が繰り広げられているわけですから、塾講師の仕事はタイヘン。

サービス残業が常態化している塾も少なくないでしょう。

どの塾も生き残りに必死。ひんぱんにチラシを小中学校や高校の校門前で配布するなど、文字通り生徒を奪い合っています。うまくいっている塾でも、社員や講師は残業をして、骨身を削って仕事をしています。群馬県で塾講師をしたときには、チラシ配りも正社員の仕事でした。

塾講師の正社員の仕事は、授業だけではありません。チラシ配りの他、授業の予習を始めとして、テキストづくり、テストづくり、テストの採点、成績の低迷している生徒のフォロー、保護者対応といったものがあります。

生徒を集めるのも正社員の仕事で、体験授業と面談はとくに重要です。生徒が集まらなければ、学校前だけでなく、住宅へのチラシ配布も社員が行っているところがあったりします。こうした仕事をこなすためには、残業だけでは足りず、仕事を家に持ち帰ったり、休日に仕事をしたりすることになるわけです。

塾講師に限らず、正社員として働くということは、大なり小なり厳しさをともなうもの。なので、仕事の実態をきちんと把握したうえで、それでも働きたいと思う就職先を選ぶのがいいと思います。