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2013年4月16日

【最新情報】ヘルパー1級、2級 資格の廃止(厚生労働省)

■最新:ヘルパー1級、2級 資格の廃止

いつホームヘルパー1級、2級は廃止になるのか、その時期を知りたい方も多いようです。実際は、ともにすでに廃止になっています。加えて、介護職員基礎研修も廃止。2013年(平成24年)4月から、新資格制度がスタートしました。

2014年に入ってから厚労省や資格取得スクールに追加で電話で聞いてみましたので、最新情報をメモに残しておきたいと思います。

旧資格廃止後の新制度でのキャリアパス(実務経験ルートの場合)は、次のような流れになります。

介護職員初任者研修(130時間。旧 ヘルパー2級)

介護福祉士実務者研修
(介護福祉士養成のための実務者研修 450時間。旧 介護職員基礎研修)

介護福祉士(国家資格)

認定介護福祉士(仮称。新設予定)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することも可能。

介護職員基礎研修は、ヘルパー1級にかわってスタートした新資格でしたが、短命に終わりました。

(参考)
・厚生労働省のHP:今後の介護人材養成の在り方について(概要。PDF)
  http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000011uv3-att/2r98520000011uwt.pdf


■介護職員初任者研修では筆記試験が課される

資格を志望する人にとっての大きな変更の一つに、ヘルパー2級に変わる介護職員初任者研修課程では、筆記試験が導入されたことがあります。試験の内容などについて、大手の学校・ニチイ学館に電話してみたのですが、このテストは国家試験ではなくて、ヘルパー講座を開講する資格取得学校等が独自に行うもののようです。確認テスト的な位置づけで、難易度はさほど高くないとの話でした。まじめに授業に取り組んでいれば、問題なく合格できるものと思われます。ですので、合格率は、かなり高くなるのではないでしょうか。

履歴書などに書く際の正式名称については、「介護職員初任者研修課程修了」になります。

カリキュラムや、新制度への移行措置については、愛知県のHPが参考になります。

(参考)
・愛知県のHP:介護員養成研修の見直しについて(PDFファイル)
  http://www.pref.aichi.jp/korei/Zaitaku/helper/oshirase/helper_pamphlet.pdf

介護ヘルパー2級の資格をすでに持っている人については、そのまま仕事を続けることが可能です。


■新資格「介護福祉士 実務者研修」とは

旧資格・介護職員基礎研修の最大のメリットの一つに、サービス提供責任者になれるというものがありました。サービス提供責任者になるには、新資格では、介護職員基礎研修にかわる「介護福祉士養成のための実務者研修」(介護福祉士実務者研修)の資格を取得することになります。

本来の授業時間は450時間ですが、移行措置として、介護職員基礎研修は50時間分ヘルパー1級は95時間分ヘルパー2級・初任者研修はともに320時間分のカリキュラム消化で介護福祉士実務者研修課程修了の資格を取得することができます。

なお、実務経験ルートの場合、2017年(平成29年)1月の介護福祉士試験からは、実務者研修修了が必須になる方向です。

移行措置や介護福祉士試験の新しい受験資格要件については、次のHPが参考になります。

(参考)
・日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
  http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx


■認定介護福祉士については、未定の段階

介護福祉士の次のキャリアパスとして、認定介護福祉士がスタートする予定です。認定介護福祉士とは、「介護福祉士のリーダー的位置づけ」なのだとか。では、認定介護福祉士になるには、どうすればよいのでしょうか。

結論から言いますと、厚生労働省と、資格の管轄主体「公益社団法人 日本介護福祉士会」に電話で聞いてみましたが、資格要件や試験内容など、詳細はまだ決まっていません


■資格学校

ヘルパーの資格学校としては、ニチイ学館や、三幸福祉カレッジ、ソラストハクビ未来ケアカレッジといったスクールがよく知られています。

介護の資格学校は、受講費用がまちまち。たとえば、介護職員初任者研修講座の場合ですと、料金は6万円から16万円くらいまで、かなり幅があります。ですので、一通り情報を集めてみるとよいと思います。


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