■「看板企業」も危機的状況
現代重工業やポスコといった韓国の看板企業も、危機的な状況にあると言います。
朝鮮日報によれば、現代重工業は早期退職を募集。ポスコは、スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)に、格付けを「シングルAマイナス」から「トリプルBプラス」に引き下げられたそうです。
現代重工業は世界1位の造船メーカー。ポスコは世界の鉄鋼業界で粗鋼生産能力4位、競争力は1位と評価されている看板企業とされています。
(ソース)
・朝鮮日報:【社説】韓国の看板企業も揺るがす不況の波
(2012年10月24日)
■6割以上の企業が「非常事態経営」へ?
過去の記事で触れましたが、韓国では、6割以上の企業が「現在非常事態経営をしている」か「半年以内に非常事態経営をする可能性がある」ということです。
・【韓国経済危機】6割以上の企業が「非常事態経営」へ?(2012年10月)
世界的な不況で、日本経済も危機的な状況にあります。
しかし、韓国経済の状況は、日本よりもずっと深刻な印象を受けます。
■輸出中小企業、円安の「限界レベル」超える
円・ドル相場が韓国中小企業の輸出競争力確保に必要な「限界水準」を既に超えたことが分かったと言います。1ドル=110円まで円安が進んだ場合、中小企業の総輸出額は14・4%減少すると予測されています。
大韓商工会議所が輸出中小企業500社ほどを対象に実施したアンケート調査によると、中小企業が輸出競争力を確保できる下値支持線は1ドル=101・1円との結果が出たそうです。5月22日には、1ドル=102・5円まで円相場が下落したため、多くの輸出企業が円安の影響を避けられない状況に陥っています。
・【韓国経済の実態】輸出中小企業、円安の限界レベル超える(2013年)
看板企業に加えて、中小企業の経営も危機的な状況だと感じます。
(2013年6月9日更新)
【関連記事】
・【為替】謎のウォン高。「韓国経済危機」はウソ?(2012年10月)