ダン・S・ケネディって だれ?
上記のyoutube動画は、ダン・s・ケネディの講演のようす(英語)です。
ダイレクトマーケティングの第一人者ダン・ケネディ。今回の記事では、書籍『ダン・S・ケネディの世界一シビアな「社長力」養成講座』の口コミ・評判についてまとめてみました。
ご存じの方もいると思いますが、ダン・ケネディは、ダイレクトレスポンスマーケティングの第一人者。当たりさわりのない成功法則ではなく、耳の痛いことでも、すべて包み隠さず話してくれることから「不都合な真実を教えてくれる先生」として親しまれています。
公式ブログによると、経歴は次のとおり。
「アメリカのダイレクトレスポンス業界の指導的存在。年間20万人以上に講演。マーガレットサッチャーや、ブッシュ元大統領、レーガン元大統領などと共に講演活動を行う。
毎年行っているカンファレンスは、参加費が35万円以上にも関わらず、世界各国から起業家が足を運んでいる 。また、TVショッピング界のカリスマ的存在でもあり、クライアントのTVショッピング会社は年間1600億円を売り上げ、アメリカでナンバー1を記録。」
『世界一シビアな「社長力」養成講座』とは
「あなたは次のうちどちらになることを選びますか?
1、社員に尊敬され人気もあるけど、儲からない会社の社長
2、社員には恐れられ嫌われているけど、儲かっている会社の社長」
この本では、こんな問題提起をしています。
「社員を雇うのは、利益を上げるため。それ以外の目的はない」。
この書籍の内容を一言で言うと、こうなるようです。
いったいどういうことなのでしょう。この本を出しているダイレクト出版のHPでは、経営者にこう語りかけています。
「あなたがまずしなければならないことは、あなたの知らないところで彼らが会社のもの(時間を含む)を盗むのを防ぎ、あなたのプランに沿って彼らに仕事をさせ、そういう仕事をしている従業員に報い、そうでない従業員をカットすることです。」
なんともまあ、極端な意見ですね。
強いメッセージは誰かを怒らせる?
この本は経営者側の利益を第一に書かれています。ですので、従業員側の立場に立つ人など、多数の人を怒らせたり、あきれさせたりすることがあると思われます。ですが、それこそがダン・ケネディの戦略なのかもしれません。
ネット上には、次のようなレビューがあります。
「起業家は、強いメッセージを送らなければいけない。そうじゃなかったら、売上があがらず、ゆっくりと死を迎えるしかないからだ。パンチを効かせなきゃ、いい人ぶってたら、誰からも注目されない。そして現代では注目されなかったら終わりである。」
(参考)
・ザ・レスポンス:これ見て(笑)
次のような書評もあります。
「大事なのは、皆が思ってる事を言う……
というよりは。
皆が「薄々」思ってる(でも言えない)事を言う
ということです。
よくぞ言ってくれた!っていう感覚を刺激すること、です。」
(参考)
・ライティング記「×皆が思ってる事 ○皆が「薄々」思ってる事」
欲求に従うのか、それともお金持ちになりたいのか
「金持ちになりたければ、そのことだけを考えろ」。
ダン・ケネディのメッセージをこう受け止めた人もいるようです。
「世の中に強烈なインパクトを残し、世界的にみて巨大な価値や収益を生み出す企業のリーダーが、自己中心的で、超自分勝手で、ファンと同じく多くのアンチを作っている例は多く存在します。」
(参考)
・世界一シビアな社長力養成講座。経営者は従業員を幸せにすることだと思い込んでいるふしがある。
囚人はあなた?
表紙の絵では、社長っぽい人が囚人を蹴り飛ばしています。この囚人、従業員なのだと思っていましたが、「その囚人あなたです」と述べている人もいます。
「ダンを連想させる人物が、囚人のケツを蹴り倒しています。
(中略)
え?この囚人って、あなた(経営者)のことですけど?
ダンが蹴り倒しているのは、囚人経営者である、あなたです。
根拠の無い固定観念、何処かで植えこまれた倫理、
遠慮無く言えば、洗脳の類に囚われた、あなたの思考を指しています。」
(参考)
・囚人ってあなたのことですよ? 「ダン・S・ケネディの世界一シビアな「社長力」養成講座」
なるほど。そう言われてみれば、そういう見方もできるかも。
人の目を引く戦略が特徴?
この書籍の戦略は、「極端に個性的な主張をして世間の目を引く」というアプローチなのかなと思います。確かに、常識とはかなり違った主張なので、思わず「何だろう」と注目してしまいます。本の内容もおもしろそうですが、著者の「本を売るための戦略のうまさ」にも興味を引かれます。
関連記事
・【賛否両論】 ダンケネディ 「いい口コミ」と「悪い評判」
・【ゼロからわかる】ダイレクトマーケティング