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2012年10月19日

【為替】謎のウォン高。「韓国経済危機」はウソ?

■為替:謎のウォン高。「韓国経済危機」はウソ?

ウォンが、年初来高値を更新しました。朝鮮日報によれば、10月16日のソウル外国為替市場で、1ドル=1107.20ウォンで取引を終えたということです。

(ソース)
・朝鮮日報:ウォンが年初来高値、米消費指標改善を好感
(2012年10月17日)

韓国経済が危機的状況にあるのなら、ウォンもいずれ暴落しそうです。しかし、現実には、ウォン高の方向に触れています。

原因はどこにあるのでしょうか。上記の記事を参考にすると、おもな理由は2つ

ひとつはアメリカの金融緩和です。ドルが増えればドル安となり、相対的にウォンが高くなるというもの。

もうひとつは、アメリカの経済が好調なこと。一見、ドル高に触れそうですが、「世界経済危機の危険性が薄まり、韓国も通貨危機に陥らないのでは」と市場が評価したのではないかというもの。

ただ、その一方で、韓国経済はかなり深刻な状況であることを示す情報も出てきています。なので、今後の予想・見通しとしては、引き続き、急落に対して警戒したおいた方がいいように思います。


■円安で対日貿易赤字が増加

円安の影響で2013年に入ってから韓国の毎月の対日貿易赤字がかさんでいます

日本の財務省が公表した4月の貿易統計によりますと、韓国の4月の対日貿易赤字は2482億円で、前年同月比45・7%、前月比で3・6%それぞれ増加しました。2013年1月には888億円だった対日貿易赤字は、2月に1336億円、3月に2395億円と4月までに3カ月連続で拡大しています。


■輸出中小企業、円安の「限界レベル」超える

円・ドル相場が韓国中小企業の輸出競争力確保に必要な「限界水準」を既に超えたことが分かったと言います。

大韓商工会議所が輸出中小企業500社ほどを対象に実施したアンケート調査によると、中小企業が輸出競争力を確保できる下値支持線は1ドル=101・1円。5月22日には、1ドル=102・5円まで円相場が下落したため、多くの輸出企業が円安の影響を避けられない状況に陥っています。

【韓国経済の実態】円安で対日貿易赤字が増加(2013年)

(2013年6月9日更新)