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2014年8月4日

【最新】 介護福祉士実務者研修の内容とカリキュラム

2017年1月(2016年度)の介護福祉士国家試験から、受験資格要件として介護福祉士実務者研修(介護福祉士養成のための実務者研修)の修了が必須になります。

今回の記事では、介護実務者研修の内容やカリキュラムについてまとめました。

*2015年1月16日更新版。


実務者研修の資格を取るには

介護福祉士実務者研修の授業時間数は450時間。受講期間は、おおむね6か月程度。形式は「通信+通学」あるいは「通学」。受講資格はとくにありません。

資格を取得するには、授業の中に実技試験が組み込まれており、この試験にクリアすることが必要です。介護資格学校にいくつか電話で聞いてみましたが、難しい試験ではなく、おおむね9割以上が1回で合格できているようです。

介護職員基礎研修から実務者研修に移行措置する場合は 50時間分ヘルパー1級からなら 95時間分ヘルパー2級と介護職員初任者研修課程からなら 320時間分のカリキュラムを消化します。

初任者研修を受講せずに実務者研修からスタートした場合は、初任者研修が免除されます。

なお、実務者研修は、実務経験が3年になるのを待たずに受講することができます。


実務者研修のカリキュラム

介護職員実務者研修のカリキュラムは次のとおりです。

※数字は時間数。

・人間の尊厳と自立 5
・社会の理解Ⅰ 5
・社会の理解Ⅱ 30
・介護の基本Ⅰ 10
・介護の基本Ⅱ 20
・コミュニケーション技術 20
・生活支援技術Ⅰ 20
・生活支援技術Ⅱ 30
・介護過程Ⅰ 20
・介護過程Ⅱ 25
・介護過程Ⅲ 45
・発達と老化の理解Ⅰ 10
・発達と老化の理解Ⅱ 20
・認知症の理解Ⅰ 10
・認知症の理解Ⅱ 20
・障害の理解Ⅰ 10
・障害の理解Ⅱ 20
・こころとからだのしくみⅠ20
・こころとからだのしくみⅡ60
・医療的ケア 50


三幸福祉カレッジの例

たとえば資格学校「三幸福祉カレッジ」の場合ですと、形式は「通信(自宅学習)+通学」。内容は次のようになっています。

〇 自宅学習(1科目~19科目)

〇 通学(1日~10日間)

  ・介護過程Ⅲ
  ・医療的ケア

〇 受講費用

  ・無資格の人                       : 450時間分 154,000円(税込)
  ・介護職員初任者研修修了者 : 320時間分 140,000円(税込)
  ・ホームヘルパー2級修了者   : 320時間分 138,000円(税込)
  ・ホームヘルパー1級修了者   :   95時間分  107,000円(税込)
  ・介護職員基礎研修修了者    :   50時間分    33,000円(税込)


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介護職員初任者研修課程の取得方法

*2015年1月16日更新版。

介護職員初任者研修の取得方法は、ニチイ学館や、三幸福祉カレッジソラストハクビ未来ケアカレッジといった資格学校の講習会を受講。最後に、その学校で実施される確認テスト的な位置づけの筆記試験(修了試験)に合格すれば資格を取ることができます。

試験については、まじめに授業に取り組んでいれば、問題なく合格できるもののようです。

授業時間数130時間分授業形式「通学+通信(自宅学習)」「通学」受講期間1か月~4か月程度です。


ニチイ学館の例

介護資格学校大手「ニチイ学館」の場合ですと、介護初任者研修の料金や形式などは以下のようになっています。

〇 受講費用

  162,520円(税込)

〇 形式とスケジュール例

形式は「通学+通信(自宅学習)」。そのうち、通学は 95時間(16日間)。

ニチイの場合、通学部分は週1回や週2回のコースがあります。期間は、週1回なら4か月前後、週2回なら2か月前後。土曜や休日を利用したコースもあり、働きながらでも通えるように配慮されています。

たとえば、東京(2015年)の場合ですと、次のような日程のコースが見受けられます。

・初任者研修の例1(池袋東口第一教室)

  期間:    1/23~4/7
 曜日:   火・金
 時間帯: 10:00~17:00
 定員:   12人

・初任者研修の例2(池袋西口教室)

  期間:   1/18~5/17
 曜日:   日
 時間帯: 10:00~17:00
 定員:   12人


筆記試験ってどんな感じ?

東京都福祉保健局のHPに、資格学校向けの筆記試験実施要領が掲載されています。

それによれば、「介護職員初任者研修では、修了の認定について1時間以上の筆記試験を行うこと」「出題数は32題以上(各科目から1題以上)」「出題形式は、選択式、記述式を問わない」などとなっています。

(参考)
東京都福祉保健局:修了評価のための筆記試験について

また、厚生労働省の文書に、各項目別の評価ポイントが 細かく記載されています。

(各項目別の評価ポイント詳細)
厚生労働省:介護員養成研修の取扱細則について(PDFファイル)
  ※9ページ目から22ページ目まで。


費用はまちまち

初任者研修は、学校によって受講費用が6万円から16万円くらいまで幅があります。ただ、就業サポートがあったりなかったりと、受講料だけでは決められない面もあります。ですので、一通り情報を集めて比較検討してみるとよいと思います。


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2017年1月(2016年度)の介護福祉士の試験から、受験要件として介護福祉士実務者研修(介護福祉士養成のための実務者研修)の修了が必須になります。新資格の介護実務者研修について詳しいことが知りたかったため、厚生労働省や資格学校に電話してみました。その内容をメモに残しておきたいと思います。

*2015年1月16日更新版。


実務者研修「3つのメリット」

実務者研修を修了すると、大きくは3つメリットがあります。

介護福祉士の受験資格の一つが得られる
・介護福祉士試験で実技試験が免除される
サービス提供責任者になれる


介護福祉士の受験資格の一つに

初任者研修を経て介護福祉士になるには(実務経験ルートでは)、3年の実務経験に加えて、介護職員実務者研修の修了が必要になります(2017年1月の試験から)。3年とは、具体的には1095日以上。うち、就業日数としては540日以上が必要です。

(参考)
・社会福祉振興・試験センターのHP
  http://www.sssc.or.jp/kaigo/shikaku/k_08.html

※実務者研修は、当初2016年1月の試験から義務付けられる予定でしたが、1年延期されることになりました。朝日新聞の記事によれば、「介護分野の人手不足」を理由に、1年間先送りされるようです。

(参考)
朝日新聞:介護福祉士、鍛えたいけど人手不足 研修義務化再び延期
  (2014年1月28日)

厚労省に電話で聞いたところでは、「2014年6月18日、実務者研修の義務化1年延期が国会で決まった」とのことでした。


実技試験が免除に

実務者研修を修了すれば介護福祉士国家試験で実技試験が免除になります。ただし、実務者研修の中で実技試験が行われます


実務者研修の資格を取るには

実務者研修の資格取得方法は、たとえばある資格取得学校の場合、通学と通信添削のミックス型になっていたりします。通学では、授業の中に実技試験が組み込まれており、この試験にクリアすることが必要です。

実務者研修の実技試験の内容は、資格取得学校ごとにまちまちのようです。

介護福祉士実務者研修の授業時間数は450時間。受講期間は、おおむね6か月程度。形式は「通信+通学」あるいは「通学」。受講資格はとくにありません。

旧資格である介護職員基礎研修から移行措置する場合は50時間分ヘルパー1級からなら95時間分ヘルパー2級と介護職員初任者研修課程からなら320時間分のカリキュラムを消化することが必要です。

初任者研修を受講せずに実務者研修からスタートした場合は、初任者研修が免除されます。

なお、実務者研修は、実務経験が3年になるのを待たずに受講することができます。


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2013年4月16日

【最新情報】ヘルパー1級、2級 資格の廃止(厚生労働省)

■最新:ヘルパー1級、2級 資格の廃止

いつホームヘルパー1級、2級は廃止になるのか、その時期を知りたい方も多いようです。実際は、ともにすでに廃止になっています。加えて、介護職員基礎研修も廃止。2013年(平成24年)4月から、新資格制度がスタートしました。

2014年に入ってから厚労省や資格取得スクールに追加で電話で聞いてみましたので、最新情報をメモに残しておきたいと思います。

旧資格廃止後の新制度でのキャリアパス(実務経験ルートの場合)は、次のような流れになります。

介護職員初任者研修(130時間。旧 ヘルパー2級)

介護福祉士実務者研修
(介護福祉士養成のための実務者研修 450時間。旧 介護職員基礎研修)

介護福祉士(国家資格)

認定介護福祉士(仮称。新設予定)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することも可能。

介護職員基礎研修は、ヘルパー1級にかわってスタートした新資格でしたが、短命に終わりました。

(参考)
・厚生労働省のHP:今後の介護人材養成の在り方について(概要。PDF)
  http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000011uv3-att/2r98520000011uwt.pdf


■介護職員初任者研修では筆記試験が課される

資格を志望する人にとっての大きな変更の一つに、ヘルパー2級に変わる介護職員初任者研修課程では、筆記試験が導入されたことがあります。試験の内容などについて、大手の学校・ニチイ学館に電話してみたのですが、このテストは国家試験ではなくて、ヘルパー講座を開講する資格取得学校等が独自に行うもののようです。確認テスト的な位置づけで、難易度はさほど高くないとの話でした。まじめに授業に取り組んでいれば、問題なく合格できるものと思われます。ですので、合格率は、かなり高くなるのではないでしょうか。

履歴書などに書く際の正式名称については、「介護職員初任者研修課程修了」になります。

カリキュラムや、新制度への移行措置については、愛知県のHPが参考になります。

(参考)
・愛知県のHP:介護員養成研修の見直しについて(PDFファイル)
  http://www.pref.aichi.jp/korei/Zaitaku/helper/oshirase/helper_pamphlet.pdf

介護ヘルパー2級の資格をすでに持っている人については、そのまま仕事を続けることが可能です。


■新資格「介護福祉士 実務者研修」とは

旧資格・介護職員基礎研修の最大のメリットの一つに、サービス提供責任者になれるというものがありました。サービス提供責任者になるには、新資格では、介護職員基礎研修にかわる「介護福祉士養成のための実務者研修」(介護福祉士実務者研修)の資格を取得することになります。

本来の授業時間は450時間ですが、移行措置として、介護職員基礎研修は50時間分ヘルパー1級は95時間分ヘルパー2級・初任者研修はともに320時間分のカリキュラム消化で介護福祉士実務者研修課程修了の資格を取得することができます。

なお、実務経験ルートの場合、2017年(平成29年)1月の介護福祉士試験からは、実務者研修修了が必須になる方向です。

移行措置や介護福祉士試験の新しい受験資格要件については、次のHPが参考になります。

(参考)
・日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
  http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx


■認定介護福祉士については、未定の段階

介護福祉士の次のキャリアパスとして、認定介護福祉士がスタートする予定です。認定介護福祉士とは、「介護福祉士のリーダー的位置づけ」なのだとか。では、認定介護福祉士になるには、どうすればよいのでしょうか。

結論から言いますと、厚生労働省と、資格の管轄主体「公益社団法人 日本介護福祉士会」に電話で聞いてみましたが、資格要件や試験内容など、詳細はまだ決まっていません


■資格学校

ヘルパーの資格学校としては、ニチイ学館や、三幸福祉カレッジ、ソラストハクビ未来ケアカレッジといったスクールがよく知られています。

介護の資格学校は、受講費用がまちまち。たとえば、介護職員初任者研修講座の場合ですと、料金は6万円から16万円くらいまで、かなり幅があります。ですので、一通り情報を集めてみるとよいと思います。


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2012年3月13日

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ホームヘルパー1級の資格取得の方法と廃止について

*2016年1月5日更新版。

ヘルパー1級の資格取得の方法についてなのですが、実は、2012年度で1級の資格は廃止になっています。ですので、もうヘルパー1級の資格を取ることはできません。

これから資格を取るのなら、介護職員初任者研修(旧 ホームヘルパー2級)や介護福祉士実務者研修、あるいは介護福祉士(国家資格)が選択肢ということになります。

以下、厚生労働省や資格学校に電話で聞いたことも踏まえて、新資格の初任者研修と実務者研修についてポイントをまとめました。


「介護職員初任者研修」とは

「介護職員初任者研修」は、ヘルパー2級に代わってスタートした新資格。変更点としては、筆記試験が導入されたことや、技術面を重視したカリキュラムになったことなどがあります。

資格の取り方は、資格学校の講習会を受講。最後に、その学校で実施される確認テスト的な位置づけの筆記試験に合格すれば修了できます。授業時間数は130時間分。授業形式は「通学+通信(自宅学習)」か「通学」。受講期間は1か月~4か月程度です。

介護初任者研修の資格取得方法や筆記試験については、当ブログの次の記事でまとめています。

【まとめ】 介護職員初任者研修課程の取得方法と試験


「介護福祉士実務者研修」とは

介護職員基礎研修(ヘルパー1級の上位資格)も、2012年度で廃止。新資格「介護福祉士実務者研修」(介護職員実務者研修、介護福祉士養成のための実務者研修)がスタートしています。これまで複雑だった資格取得ルートを単純化するといった目的で変更が行われています。

介護実務者研修の受講期間はおおむね6か月。授業時間は450時間。受講資格はとくになし。ですが、学校によっては、「実務経験があること」や「ヘルパー2級、初任者研修などを修了していること」を前提とするところがあります。

実務者研修は、実務経験が3年になるのを待たずに受講することができます


気になる移行措置

介護実務者研修の前の資格である介護職員基礎研修については、授業時間が500時間程度でした。新資格の「介護福祉士養成のための実務者研修(介護福祉士実務者研修)」(450時間)よりも授業時間数が多かったのです。ですが、介護職員基礎研修から移行措置で「介護福祉士実務者研修」の資格を取るためには、さらに50時間分のカリキュラムを消化する必要があります。

ヘルパー1級については95時間分の授業を受講すれば、実務者研修が修了できます。


実務者研修のメリットは?

介護職員実務者研修を修了すると、大きく3つのメリットがあります。

介護福祉士の受験資格の一つが得られる(実務経験ルートの場合)
 ※もう1つは「実務経験3年」
・介護福祉士試験で実技試験が免除される
サービス提供責任者になれる

2017年(平成29年)1月(2016年度)以降の介護福祉士の試験では、受験要件として介護福祉士実務者研修の修了が必須になります(実務経験ルートの場合)。

実務者研修のメリットについては、次の記事で解説しています。

【スッキリわかる】介護福祉士実務者研修「3つのメリット」とは


実務者研修の資格を取るには

介護福祉士実務者研修の資格取得方法については、資格取得学校の講座を受講し、実技試験に合格すれば修了できます。実務者研修は実務経験が3年になるのを待たずに受講可能です。

講座の形式としては、「通学+通信(自宅学習)」か「通学」。実技試験は、授業の中に組み込まれています。授業を受けるだけでなく、この試験をパスする必要があります。

いくつか資格学校に電話で聞いてみましたが、実務者研修の技術試験の日程や形式、内容は、資格学校ごとに微妙に違います。なので、いくつかの学校を比較したうえで受講先を決めるとよいと思います。

実務者研修の内容とカリキュラムについては、以下の記事をご覧ください。

【最新】 介護福祉士実務者研修の内容とカリキュラム


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【廃止が決定】ホームヘルパー1級、2級の資格(その後は?)

2012年3月10日

授業料無料で介護職員初任者研修課程の資格取得ができる?

ハローワークを窓口として実施されている職業訓練を活用すれば、授業料は無料テキスト代などの諸経費のみの費用で資格取得講座が受けられます。

以下、基礎知識から順番にご説明していきます。


■ホームヘルパー2級は廃止

ホームヘルパー2級とは、どんな資格なのでしょうか。履歴書などに書く場合の正式名称は、「訪問介護員2級養成研修課程修了」。訪問介護の仕事をするために必要な資格でした。

ですが、ご存じの方も多いと思いますが、ヘルパー2級は、2012年(平成24年)3月末で廃止。新しく、介護職員初任者研修課程の資格がスタートしています。ちなみに、この資格を取得した場合、履歴書等には「介護職員初任者研修課程修了」と記載することになります。

※正式名称については、2013年4月に厚生労働省に電話で確認しました。

介護ヘルパー2級は廃止ではありますが、この資格を取得していた人は、2013年度(平成25年度)以降も訪問介護の仕事に携わることができます。


■資格の取り方

介護職員初任者研修の取得方法は、ニチイ学館や、三幸福祉カレッジソラストハクビ未来ケアカレッジといった資格スクールの講習会を受講して、その学校で実施されるやさしめの筆記試験(修了試験)にパスするだけ。筆記の内容については、資格学校が独自に行うもので、スクールごとにまちまちです。ですので、難易度や合格率について事前に問い合わせておくとよいでしょう。

初任者研修の受講費用は、旧資格のヘルパー2級よりも高くなっていることがあります。これは、おもに通学の授業時間数が増えたことによります。逆に通学でも安いところがありますが、実は通信添削とセット受講で、通学の授業時間が少ないことがあります。授業の合計時間数は、130時間ほど。有料のコースの場合、受講期間は、短期なら1か月、その他、3か月前後のものもあります。

資格取得方法と筆記試験については、当ブログの次の記事でまとめています。

【まとめ】 介護職員初任者研修課程の取得方法と試験


■ヘルパー豆知識

この仕事の収入はというと、平均月収は21万円、平均年収は287万円、平均時給は1,226円程度、という数字があります。

(参考)
・年収ラボ
http://nensyu-labo.com/sikaku_home_helper.htm

介護施設で仕事をする分には、必ずしも資格は必要ありません。しかし、訪問介護を行う際には必須となります。


■授業料無料の職業訓練とは?

職業訓練は、おもに離職中の社会人対象に実施されています。職業訓練の介護初任者研修の場合ですと、期間はおおむね3か月です。職業訓練は、求職中の人が、手に職をつけて、スムーズに就職できるようにというのが主目的。

訓練の種類には、求職者支援訓練公共職業訓練といったものがあります。求職者支援訓練については、離職中で雇用保険に加入していない人むけの訓練です。


■職業訓練給付金など

訓練期間中、経済的な心配をしなくてもよいように、雇用保険に加入している人は、失業保険の支給期間延長してもらえたり(公共職業訓練)、加入していない人で、経済的に厳しい人は、月々10万円の生活支援金(職業訓練受講給付金)が受け取れたりもします(求職者支援訓練)。

職業訓練給付金をもらうためには、「月収8万円以下」など、いくつかの条件を満たす必要があります。

職業訓練受講給付金については、当ブログの次の記事でまとめています。

【条件まとめ】 職業訓練受講給付金 (求職者支援訓練)


■窓口など

窓口はハローワーク(職安)です。

職業訓練や介護職員初任者研修課程についての疑問・質問などがあれば、Yahoo!知恵袋を使うと、ある程度解決できます。

・Yahoo!知恵袋:「職業訓練 初任者研修」の検索結果
http://chiebukuro.search.yahoo.co.jp/search?p=%E8%81%B7%E6%A5%AD%E8%A8%93%E7%B7%B4+%E5%88%9D%E4%BB%BB%E8%80%85%E7%A0%94%E4%BF%AE&class=1&aq=-1&oq=&ei=UTF-8


■有料講座も一緒に検討

職業訓練は、競争倍率が高くなることがあり、タイミングが合わないことも多々あります。また、せっかく受講にこぎつけても、公的機関の講座ということもあってか、「講師や授業の内容が薄かった」という口コミ・評判を耳にすることもあります。

ですので、きちっとした内容の有料の資格取得スクールも一緒に検討した方がベターだと思います。職業訓練の介護職員初任者研修は、受講期間がおおむね3か月。ですが、有料講座の場合には、最短で1か月くらいのコースがあります。

有料の初任者研修は、受講費用が6万円から16万円くらいまで、かなりの幅があります。ただ、就業サポートがあったりなかったりと、授業料だけでは決められない面もあります。なので、一通り情報を集めてみるとよいと思います。


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2012年2月17日

【最新】介護職員のキャリアパスと資格改革(厚生労働省)

■介護職員の資格改変のポイント

*2015年2月7日更新版。

厚生労働省は、2013年から介護職員のキャリアパスと資格を大きく改革しました。厚労省や資格取得学校に電話で聞いた内容も踏まえて、最新の情報を整理しておきたいと思います。

ヘルパー2級や介護職員基礎研修が、2012年度末に廃止されました。将来的には、「認定介護福祉士」を頂点としたキャリアパスと資格制度に改変されることになっています。

ねらいとして、厚労省は次の2点を強調しています。

・従来の資格制度が複雑だったため、簡素化した。
・目標をもって仕事ができるようなキャリアパスをめざした。

実務経験を積みながら介護福祉士の資格を取得する場合のキャリアパスは、次のような流れになります。

介護職員初任者研修課程(旧 ヘルパー2級)

介護福祉士養成のための実務者研修
(介護福祉士実務者研修)

介護福祉士(国家資格)

認定介護福祉士(新設予定)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することも可能。


■介護職員初任者研修課程とは?

介護ヘルパー2級が廃止され、2013年度から、介護職員初任者研修課程がスタートしました。ヘルパー2級養成研修との大きな違いは、次の2点です。

筆記試験が課される。 
・技術面に重きが置かれる。

これまで、ホームヘルパー2級講座の資格は、無試験で取得できました。新制度では、筆記試験が課されました。初任者研修は国家資格ではなく、試験は各資格取得学校が独自に実施しています。試験は確認テスト的な位置づけで、さほど難しいものではなさそうです。ですが、難易度や合格率を、事前に各スクールに確認してから申し込むのがよいと思います。

カリキュラムとしては、「こころとからだのしくみと生活支援技術」という科目に、75時間が割かれています。ヘルパー2級で行われていた現場実習については、資格学校によってやるやらないを選択できることになりました。

2011年12月25日

【廃止が決定】ホームヘルパー1級、2級の資格(その後は?)

ホームヘルパー1級と2級の資格は廃止となりました。厚生労働省としては、「介護資格を介護福祉士に一本化したい」という意向があります。時期は、2012年度末。

介護職員基礎研修も廃止です。介護職員基礎研修は、ヘルパー1級よりも上級資格。介護福祉士一本化に向けて、新設された資格でした。しかし、こんなにも早く廃止になるとは思いませんでした。

以下、厚生労働省などに電話で聞いたことも踏まえて まとめておきたいと思います。

*2015年1月16日更新版。

すでに廃止になっていますが、ヘルパー1級やヘルパー2級、介護職員基礎研修をすでに取っている人については、そのまま訪問介護の仕事を続けることができます。

ヘルパー2級や初任者経由(実務経験ルート)で介護福祉士になるには、2017年1月(2016年度)の介護福祉士試験から、次のような流れになります。

介護職員初任者研修課程(旧 ヘルパー2級)
 ↓
介護福祉士養成のための実務者研修(介護福祉士実務者研修)
  ↓
介護福祉士(国家資格)
  ↓
認定介護福祉士(仮称。新設予定)

※初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することもできます。
   認定介護福祉士についは、管轄の「日本介護福祉士会」で現在検討中の段階です。

厚労省は、これまでの資格取得体系が複雑すぎた、などとして、資格を介護福祉士に一本化したという経緯があります。

今回の介護資格の改編で、介護福祉士の受験資格を得るためには、2017年1月(平成29年1月、2016年度)の試験から、「介護福祉士養成のための実務者研修」(介護福祉士実務者研修、介護職員実務者研修)を修了することが必須になります。ヘルパー2級や初任者研修経由の場合、加えて、3年以上の実務経験が必要です。

本来は、実務者研修の義務化は2016年1月(2015年度)の試験からの予定でした。ですが、諸般の事情により1年延期になりました。

(参考)
・日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
  http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx

実務者研修を修了しておくと、「初任者研修を受ける必要がなくなる」、「介護福祉士試験の本番で、実技試験が免除になる」、「サービス提供責任者になれる」といったメリットがあります。

実務者研修は、本来、450時間分の授業が必要です。ですが、ホームヘルパー1級を持っている場合、これが95時間分にまで短縮されます。また、ヘルパー2級や初任者研修を修了している場合は、130時間分が免除になり、320時間分で実務者研修を修了することができます。


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