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2013年1月12日

【韓国経済危機】「ウォン高」で輸出激減?(2013年)

■「ウォン高」で輸出激減?

「1ドル=1000ウォンのウォン高になれば、輸出が大きく減ることになる」
韓国の中小企業の経営者が、こんな心配をしていると言います。

韓国の通貨・ウォンは、2011年5月に1ドル=1185ウォンの年間の最安値をつけたあとは値上がりが続き、1月11日には1年5か月ぶりに1060ウォンを割り込んでいます。円に対しても半年で、約20%上昇しました。

(ソース)
・NHK:韓国 ウォン高で懸念広がる
(2013年1月11日)

自動車業界は、為替レートで1ドル=90円水準まで円安が進めば、韓国企業の価格競争力が落ち、大きな打撃を受けると予測されています。

【韓国経済危機】円安で自動車・鉄鋼、競争力低下へ(2013年)

ウォン高と同時に円安が進行し、1ドル100円を超える場面もありました。


■輸出中小企業、円安の「限界レベル」超える

円・ドル相場が韓国中小企業の輸出競争力確保に必要な「限界水準」を既に超えたことが分かりました。

大韓商工会議所が輸出中小企業500社ほどを対象に実施したアンケート調査によると、中小企業が輸出競争力を確保できる下値支持線は1ドル=101・1円。2013年5月22日には、1ドル=102・5円まで円相場が下落したため、多くの輸出企業が円安の影響を避けられない状況に陥っています。


■円安で韓国車のシェアが低下

米国で、現代・起亜自動車のシェアは、円安が本格化した2012年第4四半期(10-12月)から低下が目立ちます。2013年1-4月の販売台数は、前年同期比2.0%減の40万2133台。


■円安でも為替介入できない実態とは

ウォンと円は直接交換する市場がありません。ウォン・円の為替相場はウォンと円の対ドル相場で自動的に決定します。両国の通貨価値を直接決定する市場がない以上、政府による直接介入は不可能。為替当局の関係者は「ウォン・円相場を調整するためには、ウォン・ドル市場、ドル・円市場に同時に介入しなければならないが、それは不可能だ」と述べているそうです。

【韓国経済の実態】円安で対日貿易赤字が増加(2013年)

円安が続く限り、韓国企業にとっては苦しい展開が続きそうです。

(2013年6月9日更新)