ホームヘルパー1級の資格取得の方法と廃止について
*2016年1月5日更新版。
ヘルパー1級の資格取得の方法についてなのですが、実は、2012年度で1級の資格は廃止になっています。ですので、もうヘルパー1級の資格を取ることはできません。
これから資格を取るのなら、介護職員初任者研修(旧 ホームヘルパー2級)や介護福祉士実務者研修、あるいは介護福祉士(国家資格)が選択肢ということになります。
以下、厚生労働省や資格学校に電話で聞いたことも踏まえて、新資格の初任者研修と実務者研修についてポイントをまとめました。
「介護職員初任者研修」とは
「介護職員初任者研修」は、ヘルパー2級に代わってスタートした新資格。変更点としては、筆記試験が導入されたことや、技術面を重視したカリキュラムになったことなどがあります。
資格の取り方は、資格学校の講習会を受講。最後に、その学校で実施される確認テスト的な位置づけの筆記試験に合格すれば修了できます。授業時間数は130時間分。授業形式は「通学+通信(自宅学習)」か「通学」。受講期間は1か月~4か月程度です。
介護初任者研修の資格取得方法や筆記試験については、当ブログの次の記事でまとめています。
・【まとめ】 介護職員初任者研修課程の取得方法と試験
「介護福祉士実務者研修」とは
介護職員基礎研修(ヘルパー1級の上位資格)も、2012年度で廃止。新資格「介護福祉士実務者研修」(介護職員実務者研修、介護福祉士養成のための実務者研修)がスタートしています。これまで複雑だった資格取得ルートを単純化するといった目的で変更が行われています。
介護実務者研修の受講期間はおおむね6か月。授業時間は450時間。受講資格はとくになし。ですが、学校によっては、「実務経験があること」や「ヘルパー2級、初任者研修などを修了していること」を前提とするところがあります。
実務者研修は、実務経験が3年になるのを待たずに受講することができます。
気になる移行措置
介護実務者研修の前の資格である介護職員基礎研修については、授業時間が500時間程度でした。新資格の「介護福祉士養成のための実務者研修(介護福祉士実務者研修)」(450時間)よりも授業時間数が多かったのです。ですが、介護職員基礎研修から移行措置で「介護福祉士実務者研修」の資格を取るためには、さらに50時間分のカリキュラムを消化する必要があります。
ヘルパー1級については95時間分の授業を受講すれば、実務者研修が修了できます。
実務者研修のメリットは?
介護職員実務者研修を修了すると、大きく3つのメリットがあります。
・介護福祉士の受験資格の一つが得られる(実務経験ルートの場合)
※もう1つは「実務経験3年」
・介護福祉士試験で実技試験が免除される
・サービス提供責任者になれる
2017年(平成29年)1月(2016年度)以降の介護福祉士の試験では、受験要件として介護福祉士実務者研修の修了が必須になります(実務経験ルートの場合)。
実務者研修のメリットについては、次の記事で解説しています。
・【スッキリわかる】介護福祉士実務者研修「3つのメリット」とは
実務者研修の資格を取るには
介護福祉士実務者研修の資格取得方法については、資格取得学校の講座を受講し、実技試験に合格すれば修了できます。実務者研修は実務経験が3年になるのを待たずに受講可能です。
講座の形式としては、「通学+通信(自宅学習)」か「通学」。実技試験は、授業の中に組み込まれています。授業を受けるだけでなく、この試験をパスする必要があります。
いくつか資格学校に電話で聞いてみましたが、実務者研修の技術試験の日程や形式、内容は、資格学校ごとに微妙に違います。なので、いくつかの学校を比較したうえで受講先を決めるとよいと思います。
実務者研修の内容とカリキュラムについては、以下の記事をご覧ください。
・【最新】 介護福祉士実務者研修の内容とカリキュラム
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