バフェットの資産運用ポートフォリオ
バフェット氏の2014年の投資で目だった動きとしては、「現金ポジジョンの増加」があります。バフェット氏がCEOを務めるバークシャー・ハサウェイ社が保有する現金は約 550億ドル。これは史上最高の金額なのだとか。
ウォーレン・バフェット氏は、株価が高いときは現金を増やし、株価が安いときに割安株に投資するのが基本スタイル。なので、どんな銘柄を購入しているかも参考になるのですが、現金をどれくらい持っているのかにも注目するとよりよいと思います。
(参考)
・BLOGOS:大幅に現金ポジションを増やしたウォーレン・バフェット氏
(2014年8月22日)
以下では、米国普通株の銘柄について見ていきます。
主力株
普通株ということですと、バークシャー・ハサウェイ社は50くらいの株に分散投資しています。ですが、バフェット氏は思い切った集中投資をしており、4銘柄の比重が高くなっています。気持ち的には、「以下の4銘柄で株式投資額の半分くらいを占めてもOK」くらいに考えているような印象です。
・ウェルズ・ファーゴ
・コカ・コーラ
・アメリカン・エキスプレス
・IBM
ウェルズ・ファーゴはアメリカの金融機関。カリフォルニア州サンフランシスコに本部を置き、西部を地盤としています。アメリカン・エキスプレスはクレジット・カードの会社ですね。
準主力株
上記の4銘柄以外で比較的比重の高い銘柄は以下のとおりです。
・ウォルマート
・P&G
・U.S.バンコープ
・エクソン・モービル
・USGコーポレーション
・ムーディーズ
・ゴールドマン・サックス
・ダビータ・ヘルスケア
・ディレクTV
ウォルマートは、アメリカのアーカンソー州に本部を置く世界最大のスーパーマーケットチェーン。売上額で世界最大の企業です。
USバンコープはミネアポリスに本社を置く地銀。伝統的な商業銀行ビジネスで、大手銀行に比べて低コスト体質で、収益性が高いのが特徴です。
USGコーポレーションは建材メーカーのようです。ダビータ・ヘルスケアは人工透析サービスの大手。ディレクTVは、主に北中南米地域においてサービスを行っている衛星放送サービスですね。
(参考)
・Berkshire Hathaway Portfolio Tracker
米国優良株に好んで投資
バフェットが投資する銘柄は、「米国の歴史のある優良企業」が多いです。
バフェットは高ROEが好み
バフェット氏はROEが高い銘柄に好んで投資しています。ROE(株主資本利益率)は、企業の収益性を測る指標。株主資本(株主による資金=自己資本)が、企業の利益(収益)にどれだけつながったのかを示します。
数値で言うと、バフェット氏は「ROEは20%以上が理想」と考えているようです。
バフェットは業績のよいときでもリストラする企業も好き
バフェット氏が好む銘柄の特徴としては、「業績のよいときでもリストラする企業」というのもあります。
たとえばウェルズ・ファーゴは、全体の業績がよくても、調子の悪くなりそうな部門の人員を減らしたりしています。
バークシャー・ハサウェイの運用体制
バークシャー・ハサウェイは、主力銘柄はバフェット氏が意思決定することが多いようなのですが、それ以外の投資については、徐々に後任に運用を任せつつあります。
後任は、トッド・コーム氏とテッド・ウェシュラー氏の2人。バフェット氏は、コーム氏とウェシュラー氏をそれぞれ2010、2011年に補佐役に起用しました。
2014年については、トッド・コーム、テッド・ウェシュラー両氏が選んだとみられる銘柄のうち、少なくとも6つが株価を下げる見通しなのだとか。具体的には、原油値下がりで低迷するエネルギー株や、リコールに苦しむゼネラル・モーターズ(GM)など。
なお、2014年9月末時点で、バークシャーのポートフォリオには約 1,200億ドル(約 14 兆 3,000億円)相当の株式が含まれていたということです。
(参考)
・ブルームバーグ:バフェット氏の運用補佐役2人がつまずく-エネルギー銘柄で
(2014年12月19日)
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・【徹底検証】マネックス証券 vs SBI証券【口コミ 評判 手数料】
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