科目合格制のメリット・デメリット
科目合格制度と言えば、次回の試験の負担が減るのでメリットばかりと思いがち。ですが、中小企業診断士試験の科目合格制度にはデメリットもあるのです。
科目合格制のデメリットとは
科目合格して試験科目の免除申請をすると、申請した科目が60点に換算されます。不得意科目が60点ならいいのですが、得意科目も60点になってしまうのが最大のデメリットと言えるのではないかと思います。
得意科目は免除申請しない方がいいの?
自然に考えれば、得意科目は免除申請せず、次の試験も受験して 60点超えをねらった方が有利。ですが、事はそう単純ではありません。科目合格戦略を考えるうえでは、科目別の難易度や合格率も考慮する必要があります。
科目別合格率
参考までに、平成20年から平成24年までの科目別合格率の平均は次のとおりです。
・経済学・経済政策 21・3%
・財務・会計 9・9%
・企業経営理論 16・3%
・運営管理 19・7%
・経営法務 16・0%
・経営情報システム 21・2%
・中小企業経営・中小企業政策 15・4%
(参考)
・『中小企業診断士の「お仕事」と「正体」がよーくわかる本』
西條 由貴男(著)(秀和システム)
合格率の低い科目は免除?
科目別合格率を参考にすると、合格率の低い科目については、たとえ得意科目でも、科目合格しているなら免除しておいた方がよさそうな気がします。
科目合格制度とは
念のため確認ですが、中小企業診断士の科目合格制度では、1次試験不合格でも、60点以上の科目が科目合格になります。科目合格した科目は、以後2年間免除申請が可能。
たとえば残りの科目が5科目なら、合計300点以上(かつ40点未満の科目がなければ)合格です。
(参考)
・中小企業診断協会:試験に関するよくある質問(FAQ)
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