スポンサーリンク


2013年1月30日

【韓国経済危機】LG電子が赤字。制裁金やウォン高 響く(2013年)

■LG電子が赤字に

世界2位のテレビメーカー、韓国のLG電子 の2012年10-12月(第4四半期)決算が赤字になりました。ブラウン管の価格カルテル問題をめぐる欧州連合(EU)の制裁金や、同社製品への需要減、ウォン高が響いたということです。

(ソース)
・ブルームバーグ:韓国LG電子:10-12月、予想外の赤字-制裁金やウォン高重し
(2013年1月30日)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MHF9MZ6JIJVG01.html

韓国経済というとサムスン電子や現代自動車など、好調な企業が取り上げられがち。しかし、それ以外の企業の業績を見ると、まさに経済危機のさ中にあると感じるケースが少なくありません。


■調子がいいのはサムスンだけ?

サムスンは調子がいいのですが、他の韓国企業は、かなり苦しい戦いを強いられています。サムスン電子の2013年1~3月期連結決算は、売上高が前年同期に比べて17%増の52兆8700億ウォン、営業利益は54%増の8兆7800億ウォン、純利益は7兆1500億ウォンと42%増えています。

その一方で、現代自動車の2013年1~3月期の連結営業利益は、前年同期に比べて11%減少。また、鉄鋼大手のポスコの1~3月期決算も、連結営業利益が5%減っています

【韓国経済の実態】調子がいいのはサムスンだけ?(2013年)


■輸出中小企業、円安の「限界レベル」超える

円・ドル相場が韓国中小企業の輸出競争力確保に必要な「限界水準」を既に超えたことが分かったと言います。1ドル=110円まで円安が進んだ場合、中小企業の総輸出額は14・4%減少すると予測されています。

大韓商工会議所が輸出中小企業500社ほどを対象に実施したアンケート調査によると、中小企業が輸出競争力を確保できる下値支持線は1ドル=101・1円との結果が出たそうです。5月22日には、1ドル=102・5円まで円相場が下落したため、多くの輸出企業が円安の影響を避けられない状況に陥っています。

【韓国経済の実態】輸出中小企業、円安の限界レベル超える(2013年)

韓国経済は、「サムスン以外の大半の企業は、きわめて厳しい状況」というのが実態のようです。

(2013年6月5日更新)


【関連記事】

【2013年】韓国経済の実態は「非常事態」?アベノミクスで大打撃