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2013年1月5日

【韓国経済危機】 実態は深刻。実質失業者は390万人

■実質失業者は390万人?

韓国経済の実態は、予想以上に深刻なようです。韓国統計庁の調査によると、2012年11月時点の「実質失業者」の数は389万7000人だったというのです。

実質失業者の内訳は、次のとおりです。

・公式失業者(69万5000人)
・資格取得を目指す人や職業訓練を実施している就職準備者
  (21万9000人)
・一般の就職準備者(36万3000人)
・休職者に該当する非経済活動人口(102万6000人)
・求職断念者(19万3000人)
・週18時間未満の労働者(98万9000人)

(参考)
・聯合ニュース:韓国も不況が長期化 実質失業者390万人
  (2013年1月4日)
  http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2013/01/04/0500000000AJP20130104001400882.HTML


■実質的な失業率は16%超え?

韓国の人口は約5000万人。そのうち、労働人口は2400万人ほど。

(参考)
・世界経済のネタ帳
  http://ecodb.net/country/KR/imf_persons.html

2400万人のうち390万人が失業中だとすれば、失業率は実に16%を超える計算です。

16%と言えば、不況と言われるアメリカの2倍以上。日本の3倍以上になります。大不況と言われる欧州も、平均では10%ちょっとで、韓国ほどではないことになります。もちろん、ギリシャやスペインの失業率は25%前後で、恐慌に近い状況なのですが。


■「実質的失業率11%」との情報も

2014年に入ってからの報道の中には、「(韓国の)統計庁の数値は3・9%だったが、実質的失業率は11・1%に上昇」との情報もあります。

韓国の朝鮮日報が、「実質的な失業者は、政府統計の3・1倍の316万人に上る」と報じました。統計庁が発表した2014年4月の失業者数は103万人。ですが、次の人たちが失業率に算入されていないというのです。

・労働時間が週当たり36時間未満の不完全就業者のうち追加就業希望者
  (33万3000人)
・非経済活動人口のうち就業希望者(56万5000人)
・59歳以下で休んでいる人(86万2000人)
・求職を断念した人(37万人)

これらの人たちを加えた場合の失業者数は、316万人になると言います。

(参考)
・朝鮮日報:実質的な失業者316万人 政府統計の3倍超=韓国
  (2014年5月19日)
  http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/05/19/2014051901144.html


■負債比率が過去最高に

韓国では、個人と非営利団体、民間企業(金融除く)、一般政府の負債総額(昨年末時点)が3607兆3000億ウォン(約307兆8200万円)に達しました。2012年の名目国内総生産(GDP、1272兆5000億ウォン)に対する負債総額比率は過去最大の283%となりました。

負債総額比率はアジア通貨危機時(1998~1999年)の227%、世界金融危機が起こった2008年(274%)と09年(278%)を上回っています。

企業も国民も、借金漬けになっているのが実態です。サムスン電子などのひと握りの企業は好調なのでしょうが、全体としては、かなりひどい経済危機にあると言えるのではないでしょうか。


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