週刊誌アエラは7月11日号で千葉県の放射線量独自調査結果を発表しました。独自測定結果が公表されたのは、千葉・柏市、松戸市、流山市、我孫子市です。
当初から放射能ホットスポットとして名前があがっていた柏、松戸、流山は、やはり高い放射線量が測定されました。我孫子については、毎時0.5マイクロシーベルトの地点が報告されています。
主な測定数値は次の通りです。
(いずれも地表の測定値。数値は1時間当たりの放射線量、単位はマイクロシーベルト)
【柏市】
・松葉第一近隣公園 1.25(公園付近の道路脇)
・千代田町公園 0.57(公園脇花壇)
・日立柏サッカー場 0.76(スタジアム裏の住宅街の草むら)
【松戸市】
・二十世紀公園 1.07(砂場)
【流山市】
・西初石近隣公園 2.23(木の根元近く)
・流山おおたかの森駅 0.40(駅前コンクリート)
【我孫子市】
・北星神社 0.50(神社前)
こうしてみると、放射線量が高くなる場所というのがあることがわかります。緑地や砂場の計測値が高いです。さらに、雨どい下や側溝では数値がはねあがることがあります。
【野田市、独自基準を打ち出す】
東葛6市の中で、比較的放射線量が低かった野田は、独自の基準を打ち出しました。
・子供の被ばく限度は年間1ミリシーベルト以内
・時間では、毎時0.19マイクロシーベルト
ICRPの基準通りに被ばく量を設定したのです。平時はこの基準なのですから、当然の処置のように感じます。しかし放射線量の高い他の地域では、実現が困難です。柏市では、6市で共通の基準を打ち出そうとしていたようで、がっかりしている様子です。
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