多古米、放射能 検出せず。
千葉県多古町のお米から放射性セシウムが検出されなかったニュースが話題になっています。これで多古米は安全であることが確定したのでしょうか?
【千葉の検出限界、40ベクレル】
この「検出せず」という表現が議論を起こしています。検出せず、とは、放射能測定器の検出限界以内だった、という意味であることが多々あります。千葉県の調査では、検出限界が40ベクレルであったことがわかっています。千葉県は、公式HPでも多古米の新米の検査結果を公表しています。その中に検出限界の記述があります。
・セシウム134 20ベクレル
・セシウム137 20ベクレル
つまり、セシウム合計40ベクレルまでは検出限界になってしまうのです。ですので、可能性としては、0ベクレルから39ベクレルまでの範囲があります。ですので、1ベクレルだったのか、39ベクレルだったのかわからないのです。
【市民レベルでの計測が必要】
一方、東都生協の検出限界は1ベクレルです。本当に多古米が安全かどうかは、東都生協などが計測すれば明確になります。もし検出限界が1ベクレルで、それでも「検出せず」の結果であれば、安心して食べることができるのではないでしょうか。
また、ドイツ放射能防護協会が推奨する食品の放射性物質は1キロ10ベクレル以内だということもあります。
千葉県産の新米が本当に安心なのかどうかは、今後の検査結果と、それをもとにした議論を待つ必要がありそうです。
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