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2013年2月23日

【韓国経済危機】ウォン高持続に通貨危機リスク?(2013年)

■ウォン高持続に通貨危機リスク?

「過去20年間で、ウォンが高評価された1997年のアジア通貨危機、2008年の世界的な金融危機で韓国経済は大きな危機に直面した」

こんなことを、韓国の大学教授が述べています。ウォン高が行き過ぎた局面では、例外なく経常収支の悪化で災難に直面するというのです。

(ソース)
・朝鮮日報:ウォン高持続に通貨危機リスク、経済学者が警告
(2013年2月22日)

ソウル貯蓄銀行、嶺南貯蓄銀行の2行が営業停止となりました。これで、2011年1月以降に破綻処理された貯蓄銀行は26に増加しています。

【韓国経済危機】貯蓄銀行2行が破たん(2013年)

こうした情報に触れると、通貨危機が再来してもおかしくないように感じます。


■財閥もピンチに

英フィナンシャル・タイムズ紙の4月の報道によれば、韓国企業の業績は悪化の兆しが顕著になり始めたと言います。借入金の比率が高水準にあり、2012下半期には大手12財閥のうち4財閥で利払い金額が営業利益を上回ったそうです。


■大統領が「経済非常事態」を宣布

パク・クネ政権は、就任初年度から「経済非常事態」を宣布。2013年の成長率予測値を2.3%に大幅下方修正し、政策手段を総動員して景気浮揚に取り組むと公言しました。

【2013年】韓国経済の実態は「非常事態」?アベノミクスで大打撃


■2014年まで厳しい見通し

朴槿恵大統領は、5月16日、2014年も韓国は厳しい経済状況に直面する見通しであるとの認識を示しました。大統領府が公表した声明によると、朴大統領は財政政策に関する会合で、インフラ支出の大幅な減少が成長を妨げる可能性があると指摘しています。

【韓国経済の今後】2014年まで厳しい見通し=大統領(2013年)

今後の見通しは、しばらく厳しそうですね。

(2013年6月5日更新)