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2013年4月27日

「ハイパーインフレ対策で固定金利の住宅ローン」は間違い?

■ハイパーインフレ対策で固定金利の住宅ローンは間違い?

アベノミクスでインフレ期待が高まる中、住宅ローンはどうすればいいのかと悩む方が増えています。いろいろと調べてみますと、固定金利の住宅ローンに反対する声も少なくないので、メモに残しておきたいと思います。


■固定金利が有利?

インフレになれば金利上昇のリスクがあるため「固定金利」がいいというのが一般的です。

ご存じのように、アベノミクスとは、安陪首相の「安倍」と「エコノミクス」の造語。代表的な施策としては、「物価目標(インフレターゲット)を2パーセントに設定」といったものがあります。また、ハイパーインフレとは、猛烈な勢いで進行するインフレーションです。いろいろな説がありますが、最低でも30%といった急激なインフレを想定して使用されていることが多いようです。

インフレは金利の上昇をともなう可能性があり、それが急激だと、変動金利で住宅ローンを組んだ人は破産しかねません。ですので、安全志向なら、フラット35などの固定金利がよいと考える人が少なくありません。

急激なインフレが起こると考えている人の中には、橘玲氏などがいます。橘氏は、ブログで次のように書いています。

この世に錬金術がないとしたら、持続不可能な借金は円安・インフレ・金利の上昇(国債の下落)によって帳尻を合わせるほかはない。

・橘氏のブログ:インフレはほんとうに起こりますか?
(2010年12月17日)
http://www.tachibana-akira.com/2010/12/976


■当面は変動金利」という人の意見とは?

為替王というブログでは、アベノミクスで短期的には金利は下がると主張しています。長期的には金利はあがるけれども、当面は金利は低下したままなので、しばらくは「変動」のままで、金利が上がり始めた時に対策を考えるのがよいと考えているようです。

以下、為替王からの引用です。

全然慌てなくても大丈夫です。今は超低金利だけれども将来的に金利が上がる可能性があるという点は、今までと変わりませんので、しばらくは「変動」のままで、今のうちから金利が上がり始めた時に備えて対策を練っておくということでよいと思います。

・為替王:住宅ローン、変動から固定に変更すべきか?
(2013年3月9日)
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51935195.html


■ネット銀行が低金利で人気

ただ、流れとしては、固定金利への借りかえが増加しつつあります。借りかえ先としては、低金利のネット系銀行が人気です。都市銀行が住宅ローン金利を上げ始めたこともあり、新生銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行といったネット銀行では、固定金利への借り換えの問い合わせが増えていると言います。ネット銀行は、店舗を持たない等の理由で会社運営の経費が安く、その分金利を低く抑えられるという特長があります。また、資金的に余裕がある場合は、東京スター銀行の預金連動型住宅ローンにすると、費用が節約できます。