【5大財閥が上位500社利益の3分の2を独占】
韓国の主要5企業グループ、サムスンと現代・起亜自動車、SK、LG、ロッテに所属する企業の数は、韓国の大企業500社の2割にもおよびません。しかし、純利益全体に占める割合は66.2%に達します。企業経営評価サイトのCEOスコアが、2012年度の決算資料を基に売上高上位500社の経営成果の分析結果を明らかにしました。
(ソース)
・聯合ニュース:韓国主要5グループ 上位500社利益の3分の2
(2013年5月31日)
http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2013/05/31/0500000000AJP20130531000200882.HTML
【4グループに経済力集中】
過去の記事でも触れましたが、韓国主要30企業グループの純利益総額のうち、サムスン、現代・起亜自動車、SK、LGの4グループの純利益が占める割合が8割に迫るなど、4グループに経済力が集中しているという情報もあります。
・【韓国経済の実態】4グループに経済力集中(2013年)
【好況はサムスン・現代自動車系列だけ?】
中小企業の業績は、サムスン電子、現代自動車の系列かどうかで明暗が分かれていると言います。韓国の中小企業全体の営業利益率は2011年時点で3.1%にすぎません。大企業(5.3%)に比べるとかなり劣っているのが現状です。
ただ、サムスン電子携帯電話部門の下請け企業10社(ブルーコム、アビコ電子、パトロンなど)は営業利益率が大企業を上回る平均8.4%。高い収益が可能だったのは、サムスン電子の下請け企業だったため。
自動車部品業界も同様です。韓国製自動車部品の2012年の輸出額は246億ドルで、20年間で50倍に増えています。しかし、統計の裏側には現代・起亜自動車への集中現象が隠れており、輸出される自動車部品の約70%は現代・起亜自の海外工場向けです。
・【韓国経済の現状】好況はサムスン・現代自動車系列だけ?
最近ですと、現代自動車がやや不調になってきているとのニュースもあります。調子のいいのはサムスンくらいという状況になりつつあるようです。
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・【2013年】韓国経済の実態は「非常事態」?アベノミクスで大打撃