介護職員基礎研修も廃止です。介護職員基礎研修は、ヘルパー1級よりも上級資格。介護福祉士一本化に向けて、新設された資格でした。しかし、こんなにも早く廃止になるとは思いませんでした。
以下、厚生労働省などに電話で聞いたことも踏まえて まとめておきたいと思います。
*2015年1月16日更新版。
すでに廃止になっていますが、ヘルパー1級やヘルパー2級、介護職員基礎研修をすでに取っている人については、そのまま訪問介護の仕事を続けることができます。
ヘルパー2級や初任者経由(実務経験ルート)で介護福祉士になるには、2017年1月(2016年度)の介護福祉士試験から、次のような流れになります。
介護職員初任者研修課程(旧 ヘルパー2級)
↓
介護福祉士養成のための実務者研修(介護福祉士実務者研修)
↓
介護福祉士(国家資格)
↓
認定介護福祉士(仮称。新設予定)
※初任者研修を飛ばして実務者研修を修了することもできます。
認定介護福祉士についは、管轄の「日本介護福祉士会」で現在検討中の段階です。
厚労省は、これまでの資格取得体系が複雑すぎた、などとして、資格を介護福祉士に一本化したという経緯があります。
今回の介護資格の改編で、介護福祉士の受験資格を得るためには、2017年1月(平成29年1月、2016年度)の試験から、「介護福祉士養成のための実務者研修」(介護福祉士実務者研修、介護職員実務者研修)を修了することが必須になります。ヘルパー2級や初任者研修経由の場合、加えて、3年以上の実務経験が必要です。
本来は、実務者研修の義務化は2016年1月(2015年度)の試験からの予定でした。ですが、諸般の事情により1年延期になりました。
(参考)
・日本ホームヘルパー協会:訪問介護員の養成と現任者のスキルアップ
http://nihonhelper.sharepoint.com/Pages/yousei.aspx
実務者研修を修了しておくと、「初任者研修を受ける必要がなくなる」、「介護福祉士試験の本番で、実技試験が免除になる」、「サービス提供責任者になれる」といったメリットがあります。
実務者研修は、本来、450時間分の授業が必要です。ですが、ホームヘルパー1級を持っている場合、これが95時間分にまで短縮されます。また、ヘルパー2級や初任者研修を修了している場合は、130時間分が免除になり、320時間分で実務者研修を修了することができます。
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