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2011年7月14日

【本当の放射線量】江戸川区の放射能・ホットスポット(東京都・都内)

【都立葛西臨海公園、毎時2.10マイクロシーベルト】

週刊誌・週刊ポストの独自調査によれば、都内・江戸川区の葛西臨海公園での放射線量測定値は最高で1時間当たり2.10マイクロシーベルトに達しました(単位は以下同じ。7月22日号p.53)。これは1年間に換算すると18.4ミリシーベルト。計画的非難区域や特定避難勧奨地点に匹敵する放射線量です。

具体的な公園内の場所は、駐車場脇のトイレの雨どいの下とされています。この場所で0.85~2.10と放射線量に幅があったことに対して、調査の監修を担当した首都大学東京の加藤洋教授は、誌上で次のようにコメントしています。

「雨どいの詰まりや傾斜の関係などで、流れ落ちる雨の量に差があったのかもしれませんね」

ちなみに、都立葛西臨海公園の地上1メートルの計測値は0.21、地表5センチでは0.26でした。

※使用した放射能測定器は「日立アロカメディカル製TCS-151」。精度・感度が高いとされるシンチレーション検出器。


【東京都で続々と見つかる放射能ホットスポット】

週刊ポスト7月22日号では、東京の人気公園40か所の放射線量を測定。結果的に荒川区の天王公園などでも高い数値を計測しました。公園、とりわけ雨どい下や側溝、緑地での放射線量が高くなる傾向があることをあらためて確認する形となりました。


【江戸川清掃工場の放射線量が高い】

江戸川区が実施した区内の測定結果(2011年6月25日実施)では、江戸川清掃工場敷地境界の空間放射線量が高くなっていることがわかりました。

(単位 マイクロシーベルト/時)

・南側 地上1メートル 0.24
・西側 地上1メートル 0.23
・北側 地上1メートル 0.24
・東側 地上1メートル 0.21

*使用測定器
米ThermoScientific社製 GM式サーベイメータB20-ER(γ線測定用フィルター装着)
*測定値は1回10秒×3回測定の平均値。

※江戸川区公式HPより。


【学校等の調査結果】

区が実施した学校等の調査では、数値はおおむね0.20以内。とりわけ放射線の高い場所は見つかりませんでした。結果の一部は次のとおりです。

・江戸川小学校(江戸川1丁目)
校庭中央 0.12
木陰・遊具 0.17
プールサイド 0.09

・今井保育園 (西瑞江3丁目)
園庭中央 0.14
木陰・遊具 0.14
砂場 0.17

・鹿本幼稚園(本一色2丁目)
園庭中央 0.16
木陰・遊具 0.17
砂場 0.18

・篠崎幼稚園(篠崎町3丁目)
園庭中央 0.15
木陰・遊具 0.15
砂場 0.15

*数値は地上1メートルでの1時間あたりの放射線量。単位はマイクロシーベルト。

※江戸川区公式HPより。


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【地図】東京都の放射線ホットスポット(放射能汚染地域マップ)