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2013年5月11日

【住宅ローンの盲点】今後 金利は下がるから、変動金利が得?



「短期的には金利が下がるから、当面は変動金利が得。固定金利にするのは、金利が上がり始めてからで十分間に合う」

アベノミクスによるインフレ期待で、住宅ローンを固定金利で組む人が増え始めていると言います。しかし、その一方で、今後、当面は変動金利の方が得だという主張をしている人も見受けられます。いったいどういうことなのでしょうか。

為替王というブログは、「アベノミクスでは短期的には低金利になる。金利が上がりはじめたら固定金利で借りかえればいい」という旨の主張をしています。確かに、アベノミクスでは最終的には物価上昇(2%程度)を目標としていますから、いずれ物価が上がれば金利も上がることになります。しかし、アベノミクスの柱は「大胆な金融緩和策」であるため、理論的考えると、短期的には金利はさらに低下すると述べています。

(ソース)
・為替王:住宅ローン、変動から固定に変更すべきか?
(2013年3月9日)
http://blog.livedoor.jp/kawase_oh/archives/51935195.html


■すでに住宅ローン金利は上がり始めている

ただ、そうは言っても、住宅ローンの金利が上がり始めているのも事実です。住宅金融支援機構は5月2日、長期固定金利の住宅ローン「フラット35」の5月の適用金利を発表。主力の返済期間21年以上35年以下は、最低金利が前月から0.01ポイント上がり、1.81%になりました。すでに三菱東京UFJ銀行など3メガバンクも、5月から住宅ローン金利を引き上げています。

(ソース)
・日経新聞:フラット35、3カ月ぶり金利上昇 長期固定の住宅ローン
(2013年5月2日)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGC02010_S3A500C1EE8000/

今後住宅ローンの金利がどうなるのかは、素人ではなかなか分かりません。なので、複数の専門家の意見を聞きつつ、賢明な判断をすることが大事だと思います。


■住宅ローン金利上昇、一段落

2013年7月の動向としては、為替王ブログの予想どおり、金利上昇はひと段落。三菱東京UFJ銀行は7月26日、8月の住宅ローンで「10年固定最優遇金利」を7月と同じ年1・70%に据えおくと発表。みずほ銀行とりそな銀行も据えおく見通し。一方、三井住友信託銀行は0・1%下げて年1・35%にするほか、三井住友銀行も引き下げを検討しているのだとか。

(ソース)
・朝日新聞:住宅ローン金利上昇、一段落 三菱東京UFJが据え置き
(2013年7月27日)
http://www.asahi.com/business/update/0727/TKY201307270006.html

ただ、短期的には金利上昇は落ち着いても、インフレの進行や景気の動向により、今後金利が上がるという予想をする人は少なくありません。


■低金利のネット系銀行が人気

都市銀行が住宅ローン金利を引き上げていることもあり、新生銀行、住信SBIネット銀行、ソニー銀行といったネット系の銀行では、固定金利への借り換えの問い合わせなどが急増しているようです。ネット銀行は、店舗を持たないので経費が安く、その分金利を安く抑えることができます。

また、資金的に余裕がある人の場合、費用が安くなる東京スター銀行の預金連動型住宅ローンが好評です。

(最終更新:2013年7月31日)


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