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2013年1月17日

【韓国経済危機】続くウォン高。企業は青色吐息(2013年)

■続くウォン高。企業は青色吐息

韓国の通貨ウォンは、1月15日、対円で100ウォン=8.50円まで上昇し、2年8か月ぶりの高値を付けました。対米ドルでも、同じく15日に1054.30ウォンと2011年8月以来の高値となりました。

(ソース)
・ロイター:〔アングル〕対円でのウォン騰勢続く、材料豊富 積極介入は困難との見方多い
(2013年1月17日)
http://jp.reuters.com/article/jpmarket/idJPTK059268120130117

リンク先のロイターの記事によれば、国際的な批判に配慮して、韓国当局は積極的なウォン安誘導には動きにくいのではないかとの見方があります。

大韓貿易投資振興公社が行った調査では、耐えられるウォン相場として、大企業の半数以上が1050ウォンと回答。韓国貿易保険公社の調査では、輸出中心の中小企業の損益分岐点となる為替相場は、1102ウォンとの結果が出ています。

【韓国経済危機】ウォン高円安で赤字企業続出(2013年1月)


■輸出中小企業、円安の「限界レベル」超える

円・ドル相場が韓国中小企業の輸出競争力確保に必要な「限界水準」を既に超えたことが分かったと言います。1ドル=110円まで円安が進んだ場合、中小企業の総輸出額は14・4%減少すると予測されています。

大韓商工会議所が輸出中小企業500社ほどを対象に実施したアンケート調査によると、中小企業が輸出競争力を確保できる下値支持線は1ドル=101・1円との結果が出たそうです。5月22日には、1ドル=102・5円まで円相場が下落したため、多くの輸出企業が円安の影響を避けられない状況に陥っています。

【韓国経済の実態】輸出中小企業、円安の限界レベル超える(2013年)

2013年は、韓国にとってリーマンショック後並みの厳しい1年になりそうです。

(2013年6月6日更新)