【計測すらされない放射性物質・トリチウム】
ネット上では、水道水への放射性トリチウムの混入の可能性がささやかれています。福島原発の事故で大量に漏れ出たことが予測されていますが、放射線の測定すら行われていません。トリチウムが漏出した可能性を指摘しているのは、京都大学の小出裕章助教授や、ECRRのクリス・バズビーさんです。
・7月21日 海に流れでたトリチウムは雨になって戻ってくる 小出裕章(MBS) « 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ
トリチウムとは、三重水素です。水素ですから、酸素と結合して水になります。これが、放射能を帯びたトリチウム水です。
(参考)
・三重水素 - Wikipedia
【終わらない汚染】
福島原発事故が起こって数ヶ月がたちます。半減期の短い放射性ヨウ素は水道水から検出されなくなりました。しかし、半減期の長いセシウムは、夏にも東京都で微量ながら検出されています。
・東京の水道水からセシウム137検出-4月以降で初めて(1) - Bloomberg.co.jp
埼玉県でもセシウム・放射能汚染が確認されました。
・【速報】 東京・埼玉の水道水から放射性セシウムを検出! - 暗黒夜考~崩壊しつつある日本を考える~
この他、大阪府の淀川からもセシュウムが検出されました。
・【大阪】淀川の水からセシウム、134は初 : サプライズ47 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
【「検出限界」というトリック】
水道水の検査は、都道府県によって「検出限界」が設けられています。検出限界が1キロ10ベクレルだとしたら、セシウムが9ベクレル測定されても、「検出せず」という結果になってしまいます。
たとえば、放射能・ホットスポットとして知られる千葉県柏市。2011年8月5日現在の検出限界は、セシウム134、セシウム137、放射性ヨウ素、それぞれ1キロ「7ベクレル」です。
・水道水の放射能測定結果(6月20日分以降)
【究極の放射能汚染対策・ro逆浸透膜浄水器】
飲料水の放射能除去で注目を集めているのは、ポット型のイオン交換樹脂浄水器とro浄水器との2つです。
イオン交換樹脂方式のポット型浄水器が人気です。ro浄水器ほどではありませんが、放射性物質の除去効果があるというレポートがなされています。
(参考)
・日本放射線安全管理学会臨時ページ
2011年8月現在、浄水ポットの人気ランキング1位は、東レ トレビーノ。ポット型は価格が安いのが魅力。口コミレビューや評判を見ると、取っ手があることや、雑味がつかないことが評価されています。最安値では3000円前後です。
一方のro逆浸透膜浄水器ですが、ro膜とは、きわめて小さい穴があいた、ろ過用のフィルターです。この穴は、水は通しますが、水以外の不純物のほとんどを通しません。これが逆浸透膜装置の基本的な原理・システムです。そして、ro膜を通過した水がro水。ほとんど純水に近い水です。
(参考)
・逆浸透膜 - Wikipedia
逆浸透膜の浄水器で有名なのは、韓国のコーウェイ社(coway)、日本なら寺岡精工、マーフィード社などです。コーウェイの製品ではNEOS(ネオス)、寺岡精工の自動販売機:ECOA(エコア)、マーフィードの自動販売機pure waterなどが有名です。家庭用・ネオスの販売価格は5万円前後。レンタルもできて、オフィス用もあります。マーフィードは水の放射能汚染測定器・tdsメーター(値段は1万円前後)も手がけています。
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